小弓城を守るため築かれた南の防衛拠点~南小弓城(みなみおゆみじょう・下総(千葉))
小弓城からわずか1キロ足らず南に築かれた支城
2025年4月27日(日)。
世間がGWに入った頃、千葉県千葉氏中央区にある南小弓城(みなみおゆみじょう)を訪れました。

◉城のジャンル
平山城(ひらやまじろ)
◉文化遺産としての見どころ
◉防御施設としての見どころ
◉アクセス
付近に駐車場なし
最寄駅:京成千原線おゆみ野駅からタクシー約7分、徒歩約25分
南小弓城(みなみおゆみじょう)は千葉県のちょうど中央部に位置し、
戦国当時、安房(房総半島南部)に勢力を広げる里見氏と争奪の的になった小弓城(おゆみじょう)の支城として、千葉氏の重臣筆頭であった原氏によって築かれました。
最寄駅は京成千原線のおゆみ野駅、タクシーでも約7分、徒歩だと25分ほど。
近くに駐車場はありませんが、、
城跡の南西側に古市場公園というのがあり、ここの駐車場に停めれば、およそ400メートルほどで着きます。
実は、この南小弓城(みなみおゆみじょう)の本城にあたる小弓城(おゆみじょう)は、
ここから北側に1キロと離れていませんので、
ここを検分し終えた後は、そちらに歩いて向かうのも悪くはないかと。。

いつものように、Googleマップを頼りに、
城跡に通ずる小道を進んでいきます。

ここが、Googleマップで判明した、城跡に通じる小道のようです。
写真でもお分かりのように、緩い坂道になっています。

道が折れ曲がる地点までやってきました。

あとは、ここを道なりに進めば、城跡に到達するはず。。
ここも若干、緩い坂道になっています。
高さからして、平山城ですね。台上に築かれた城のようです。
周囲に目立つ遺構はなし。

そこから少し歩くと、民家の畑の奥に、
墓地が見えました。あのあたりでしょうか。

ありました!!
ここが南小弓城跡のようです。

案内板があり、この城と、それを取り巻く戦国の歴史が記されています。

墓地の周囲に、それらしき遺構がないかと探してみましたが、、
竹藪があるほか、これといった遺構は見当たりませんでした。

一箇所、墓地の奥に下を見下ろせるところがありました。
この高さからしても、規模感として平山城(ひらやまじろ)であることが伺えます。
今では周囲がだいぶ宅地化されていますが、、
戦国当時は堀などがあったはずです。

と、、?
墓地の奥の隅に、わずか1、2段ほどの石段があり、
ほんの少しだけ、下に下がる平地がありました。
これが何を意味するのか?
ここにもかつては墓が建っていたのでしょうか?
規模的には、城下を見下ろす櫓があったとも思えませんが。。

ざっと見渡して、目立つような遺構がないことを確認し、
最後にこの石碑を眺めて、南小弓城の検分を終わります。
この石碑も、『小弓〜〜』以外はほとんど文字がかすれて読めません。
千葉県千葉市を訪れる機会がありましたら、一度足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。