本丸御殿だけではない!裏側には高い櫓台、そして大きな堀跡もアリ!「日本三大夜戦」の一つで知られる”河越夜戦”の地〜川越城(かわごえじょう・武蔵)
まずは博物館で川越城を取り巻く歴史について知る。
こんにちは、シンです。
いつも記事を読んでくださる読者の皆さま、ありがとうございます。
2023年7月5日(水)。
前々から気になっていた、埼玉県川越市にある川越城(かわごえじょう・武蔵)を訪れました🚙
この城は日本100名城であり、関東七名城でもあります。
◉城のジャンル
平山城(ひらやまじろ)
◉文化遺産としての見どころ
◉防御施設としての見どころ
◉駐車場所
川越城本丸御殿の前に20台分ほどの駐車スペースあり
本丸御殿のすぐ前に駐車場があるのですが、
着くなり、係員の方に、訪れた先の館内でスタンプをもらってください、と。。
博物館・美術館・本丸御殿のいずれかでもらう必要があるとのこと。
どうやら、それらの施設を訪れる人専用の駐車場らしいです。
無断で駐車させないように、との配慮があるのでしょう。
(私は本丸御殿でスタンプを押してもらいました。)
駐車場のすぐ横に石碑がありました。
本丸御殿はこの奥なのですが、まずは縄張り図を確認したいと思います。
これもすぐ近くにありました。
かなりの数の曲輪(くるわ)があるようですが、
現在は周りを家屋等に囲まれ、その面影は確認できませんでした。
まずは、二の丸があった博物館に行ってみます。
道路を挟んで向かい側にある川越市立博物館。
入館料は¥200でした。
館内には様々な歴史的遺構、調度品などが展示されています。
なんだか江戸時代の町屋の雰囲気が漂います。
こういう内装にしている博物館、好きですね。。
武将・太田道灌の紹介文です。
一説には、”築城の名手”と言われているようですが、
実際には学問にも優れた軍略家、であったようです。
こちらが、太田道灌の人形です。
思い描いていたイメージとはだいぶ違いました。。
河越合戦(かわごえかっせん)は知る人ぞ知る、有名な戦です。
『河越夜戦』とも言われますね。
川越城は、扇谷上杉氏と北条氏の間で争われました。
こうして、城を取り巻く戦国の歴史を知ることは、いつになっても興味深いものです。
二の丸周辺の遺構を確認!
さて、博物館にて川越城の歴史を学んだところで、
次に二の丸(博物館)周辺の遺構を確認しにいきます。
まずは、このあたりに蓮池門があるらしいので、、
ありました!!
門の跡らしいものは見られず、ただこの石碑があるばかりです。
さて、ここから北の方角に進むと、
武道館の裏側あたりに、虎櫓の跡があるらしいですが、、
おぉ、、ここも石碑だけでしたが、
こういうのを確認できるだけでもありがたいものです。。
虎櫓は、武道館の駐車場の奥にありまして、、
Googleマップなどを頼りに進んで行かないと、
見つけるのは少し難しいかもしれません。。
”小さな京都”を思わせる本丸御殿内部の見事さ!
さて、ではいよいよ、本丸御殿の検分に参ります!!
先ほどの駐車場の位置まで戻り、
そこから奥に進んでいきます。
本丸と二の丸を隔てる土塁がありました!!
「川越城本丸門跡」というのも。。
後ろに、土塁が存在感を放っています。。
少し離れて撮影すると、このような見栄えに。
確かに、ここに門があったと言われれば、納得できそうです。
本丸御殿の向かい側には、立派な構えの休憩所までありました。
さて、ようやく本丸御殿の内部へ潜入します。
入館料は¥100でした。
この入り口の構えだけでも、少し圧倒されてしまいます。
内部も立派な造りで、すべての部屋を思う存分、検分できます。
「使番詰所」です。
本当に、一部屋一部屋が立派で、分かりやすいように動画撮影したかったのですが、
受付にて「動画撮影はダメ」と言われていました。
見てください、この眺め。
これまで見てきた城跡に比べ、これだけ優雅な気持ちを味わえるのは初めてです。
「小京都」という呼び名がふさわしいような。。
渡り廊下みたいなのも確認できました。
風情があっていいですね。。
この写真ではイマイチ伝わりにくいですが、
36畳もの広さを誇る客間です。
いかにも、かつて武士たちが着座していたような雰囲気を味わえます。
奥に進むと、「家老詰所」が見えてきます。
庭の砂利石なども掃き清められ、
これだけでも風情を感じますね。
ホント、関東にいながら”小さな京都”を味わっているかのようです。
関東七名城、というだけはありますね。
「家老詰所」に向かう渡り廊下です。
現代の建物にはない、昔ながらの造りに感動!!
これを見るだけでも、行ってみたくなりますよね?
実際、この日も外国人観光客が複数名、来ていました。
畳の部屋に腰を下ろしてしばし、雰囲気を味わっているようでした。
最奥まで進むと、
家老たちの人形が置かれてあります。
う〜ん、かなりリアルですよね。。
ちゃんと、厠(かわや:便所)までありました!!
「家老詰所」から見たアングルもまた良いですね。
北関東でこんな名所を眺めることができるとは、、。
ここでいったん、本丸御殿の外に出て、動画を撮影しました。ご覧ください。
いかがでしょうか?
本丸御殿の雰囲気が伝わりますでしょうか?
気になった方は、ぜひ一度、足を運んでみてください。
本丸御殿のすぐそばには荘厳な神社もアリ!!
本丸御殿だけでも、かなり満足させられましたが、
周辺の遺構もしっかり確認して帰らなければ、”城マニア”としては気が済みません。
というわけで、本丸御殿のすぐ近くにある三芳野神社も訪れてみました。
「とうりゃんせの唄発祥の地」という文言が、
人の心をくすぐりそうです。
私はそこまで興味は抱きませんでしたが、、😅
朱塗りの、かなり立派な造りの神社です。
この日は平日にもかかわらず、多くの参拝客がいました。
正面から撮影した写真です。
手前に賽銭箱があります。
神社の近くには、『川越城の七不思議』という、少し興味深いものもありました。
別名を「霧隠城」という由来まで。。
『富士見櫓』もまた必見なり!
最初に縄張り図で確認したときは、
曲輪の数が多い印象でしたので、
Googleマップで探すだけ探し、残らず見て回ろうと思います。
まず、田曲輪門と富士見櫓です。
マップを頼りに歩いてくると、ありました!!
富士見櫓跡が。
周りは完全に住宅街なのですが、
このあたりだけ、少し名残が残っています。
ここだけ開発せずに残したのでしょうか。素晴らしい!!
田曲輪門の跡も、同じ敷地内にありました。
奥に階段が見えます。
あれが、富士見櫓に上る階段です。
この富士見櫓が、川越城では一番高いところにあったため、
天守の役割をしていたそうです。
それでは、実際に登っている様子を動画でご覧ください。
これを見るだけでも、
かなりの高台にあったことが伝わると思います。
このすぐ隣には川越高校があり、部活動の練習でしょうか、
生徒たちの掛け声がしきりに聞こえてきました。😅
もちろん、見晴らしにも優れています。
この富士見櫓の裏側(すぐ下)には鳥居もありました。
城跡を巡ると、大概、このような光景を目にしますね。
どれだけ鳥居(神社)があるんだ、と言いたくなるくらいの数。
神社の本殿を間近で撮影しました。
光の度合いにもよるでしょうが、、
荘厳な雰囲気が伝わってきます。
ここから再度、下に降りて、
残りの遺構を確認しにいきます。
まだあった!見どころある大きな堀跡!
再度、Googleマップにて残りの遺構を確認しにいきます。
中ノ門堀跡がありますね。。
移動の前にもう一度、田曲輪門の跡を。
この写真だけ見ると分からないですが、
この周りはすべて住宅地ですよ!!
よくぞ、この地だけ残したものだ。。
中ノ門堀跡に向かう途中、目にした「郭町(くるわまち?)」という町名。
城跡を巡ると、少なからず、こういった地名に出くわします。
これまた、城巡りの醍醐味です。
そして、ありました!
ここが中ノ門堀跡ですね。
これまた、住宅が建ち並ぶ真ん中にポツンとありました。
立派な門構えですね。
そして大きな堀がこの奥に。。
中ノ門堀がどれだけ防御の要をなしていたかということが、
詳細に書かれています。
見てください、この深く大きな堀跡!!
両側は住宅地です。
よくぞ残っていたものだ。。
川越城というと、ついつい本丸御殿に目を奪われがちですが、
奥には富士見櫓があり、この中ノ門堀跡もあります。
これら顕著な防御施設があることが、関東七名城たる所以でしょう。
いかがでしょうか?
”小さな京都”を思わせる本丸御殿の見事さは言うに及ばず、
これらの遺構の数々もまた見ごたえ十分かと思います。
興味が湧いたら、一度立ち寄ってみてください。
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