二重の堀、総計6つの堀に囲まれた芳賀氏の居城〜飛山城(とびやまじょう・下野(栃木))
二重の堀に驚愕!堅固な城であることよ。。
こんにちは、シンです。
2023年6月4日(日)。
栃木県宇都宮市にある、飛山城(とびやまじょう・下野)を訪れました
この城は宇都宮氏の家臣・芳賀氏(はがし)が居城としていたものです。

こちらの駐車場にまずは車を停め、

目の前にある『とびやま歴史体験館』から、まずは訪れました。

中には、甲冑や屏風などが飾られていたり、

このように、城の防御施設が分かりやすく展示されています。
これは橋を渡る敵兵に対し、側面から矢を射かける、『横矢掛かり』というものです。

展示物を鑑賞後、
さっそく飛山城跡を探索します

(かなり日陰になってしまい、見づらくてごめんなさい)
飛山城は(見にくいですが)東西南北を合計6つの堀に囲まれた、かなり堅固な城であり、
しかもそれぞれの堀が、程度の差こそあれ、しっかり形をとどめているのです!

まずは、この木橋を渡り、飛山城探索の旅に出ます。
この木橋の下にあるのが、6号堀です。

側面から撮影すると、このように見えます。
くっきりと形が残ってますね。
いや、この日もそうでしたが、草刈り作業をされていた方々がいらっしゃいました。
遺構を残そうとする方々がいるおかげで、この城マニアも楽しむことができます

こちらが、木橋を渡ってから撮影した土塁跡です。
奥の方に、草刈りをされていた方々が休憩していました。

さらに、6号堀を見下ろすように、櫓台が設置されていたとか。。
復元されたその櫓台からの眺めを動画でご覧ください。
6号堀はこの櫓台の位置から見下ろすと、
角で大きく曲がり、先ほどの木橋の位置まで長く続いています。

土塁を降り、
さらに内側の土塁の上に登って撮影したのがこの写真です。
こちらは5号堀です。
ここまでで、すでに二重の堀が敵兵の進軍を阻むわけです。
ここも、土塁の上から動画撮影しました。ご覧ください。
手前に木が多く、堀の様子を把握しにくいですが、
こちらもかなりしっかりと形が残る5号堀です。
そして、この5号堀を渡る手前に枡形虎口(ますがたこぐち)が待ち構えています
枡形虎口(ますがたこぐち)も分かりやすく存在感を示す!

この説明板には「枡形(ますがた)」としか表示されていませんが、
枡形虎口(ますがたこぐち)のことでしょうね。
枡形虎口(ますがたこぐち)とは、、城兵の城への出入り口であり、
かつ、敵兵が簡単に攻め込めないように、わざと通路を折れ曲がるように造り、
正面からだけでなく、側面からも城兵が攻撃を仕掛けるようにしたもの、です。

ご覧のように、左手前の橋を渡る敵兵は、
左奥の方に折れ曲がるようにして進むしかなく、
その間に、正面と側面の土塁上から攻撃を受けるわけです。

枡形虎口(ますがたこぐち)を突破できたとしても、
まだまだ城の防御施設が待ち構えています。

こちらの門を通過し、
さらに城内へ進んで行きます。
北から城の中央部にかけて1号、2号、3号堀が行手を阻む!!

城跡の中央部に進むと、
前方に建物が見えてきます。

『堀立柱建物』でした。
主郭(本丸)を防御するための将兵の待機所だったようですね。

入り口はこのような。。
屋根の上の石が、それっぽく戦国の世を表しているようで、風情を感じます。

こちらが、中の様子。
靴を脱いで、お邪魔することもできます。

この『堀立柱建物』はこのように複数あり、
結構な広さの敷地内にあったことが分かります。

その敷地(曲輪Ⅳ)の北側を覆うのが2号堀です。
この2号堀もまた、見事な造りをしています。
こちらも動画でご確認ください。
くっきりとL字型に折れ曲がり、
この堀に敵兵が落ちようものなら、
複数の土塁上側面から狙いうちされるのは間違いなさそうです。

そして今度は北側に向かいます。
次に、城の最も北側を防御する1号堀の様子を、こちらも動画でご覧ください。
これまでの堀に比べれば、かなり浅めで、
ぱっと見には、堀と判別しにくいですが、、。

今度は3号堀です。
こちらは城の北西部からやや中央に伸び、
この方角からの敵兵の侵攻を阻んでいます。

こちらも、復元せずに当時のままとしているためか、
かなり浅めで、ほとんど堀とは判別できません。

城の北西部に到達、ここから今度は南側に進んでいきます。

城の西側には、このように鬼怒川(きぬがわ)があります。
こちらは西側の天然の防御線だったのでしょうね。
4号堀もまた、敵兵を狙い撃ちする「キルゾーン」!!

城の西側、ほぼ中央部に4号堀が大きく存在感を放っています。
土橋を渡る敵兵を側面から攻撃しやすくなるよう、土塁が屈曲しています。

この4号堀もまた、見事な形を見せてくれています。
手前の掘り残し部分は不明と、説明板にありましたが、
北条家の得意技術、「障子堀」を思わせるようです。

と、少し歩いたところにまたも4号堀の説明板が!!
こちらは、しっかりと「障子堀」について触れているじゃないですか!
それでは、この4号堀も動画に収めましたので、ご覧ください。
これだけ土塁が湾曲していると、
敵兵も攻めにくいでしょうね。。
四方八方から狙われているようで、生きた心地もしないでしょう

次に、もう少し南に進んでいきます。

前方に、また違う建物が見えてきました。

こちらは、古代の竪穴建物のようです。
城としての古さというか、歴史を感じます。

その竪穴建物から道を反対側に進むと、
こちらにもまた違う形の建物が見えてきます。

こちらは、同じ竪穴建物でも、中世のもの、だそうです。
当時は、地下に降りて入る、みたいな造りだったのでしょうか。

竪穴建物群を後にし、
城の南東部までやってきました。
再度、5号堀、6号堀を目にして帰ります。

それにしても、見事な堀の数々、
その防御施設の堅固さには恐れ入りました
それほど標高がない平山城であっても、
このように多くの堀を巡らすことで、「キルゾーン」を容易に準備できるものだと、
つくづく感心させられます。
皆さんも栃木県を訪れる機会がありましたら、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ではまた!!
宇都宮城についての記事はこちら