あの有名な世界文化遺産を城に見立てて検分してみた!〜日光東照宮(にっこうとうしょうぐう・下野(栃木))

2024年6月24日

さすが世界文化遺産!遺構の見事さよ!!

2024年5月5日(日)。

こんちは、シンです。

GW後半に突入したこの日、久しぶりに家族総出で史跡巡りに行ってきました🚙

選んだのは、あのあまりにも有名な、日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)!!

世界文化遺産にも指定されている国内有数の史跡を未だ訪れたことがなかったんですよね。。

いつもマニアックな城巡りばかりしてるから😅

あと、単純に城好きではない妻や娘・息子を誘うには、こういうところしかなかったというのもあります。

、、というわけで、今回はいつもの”城跡巡り”ではなく、ちょっと趣向を変え、

畏れ多くも世界文化遺産の日光東照宮を城に見立てて検分したらどうだろう?という記事内容になります。

日光東照宮(下野・栃木県)

◉城のジャンル

城ではない

◉文化遺産としての見どころ

評価 :5/5。

◉防御施設としての見どころ

評価 :3/5。

◉アクセス

日光二荒山神社に専用駐車場あり(およそ30台ほどの駐車スペース・駐車料金1日700円)

東武日光線・東武日光駅から徒歩約40分

はい、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、

最初に掲載した写真は、正確には日光東照宮のものではありません。

日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)といい、

これを含む日光の社寺が世界文化遺産に指定されています。

日光東照宮といえば、江戸幕府を開いた徳川家康を神格化して祀った神社として有名ですが、

以下のような経緯があり、家康はこの地を選んだようです。

隣接する仏教寺院の輪王寺は、勝道による日光山開山を奈良時代の天平神護2年(766年)とする。その後、関東地方の霊場として尊崇を集め、鎌倉幕府創始者の源頼朝からも寄進を受けた。頼朝は、母方の熱田大宮司家の出身者を別当に据えて以来、鎌倉幕府、関東公方、後北条氏の歴代を通じて、東国の宗教的権威となっていた。こうした歴史を背景に、徳川氏は東照宮を造営したと考えられる。

引用元:Wikipedia

さすが、世界文化遺産ということもあり、アクセスは良好。

日光二荒山神社の社殿前に割と広めの駐車場があり、

歩いて山をのぼることなく、社殿の目の前まで車で行けます。

(この日は「1日料金」として700円支払いました。)

また、ふもとの街道には様々なお店が立ち並び、

それらの各店を楽しみながら上っていきたいとお考えの方は、

東武東上線・東武日光駅のご利用がおすすめです✨

日光の社寺に到達するまで徒歩約40分ですが、

街道のお店を楽しみながら歩いているとあっという間です。

日光二荒山神社・社殿前の駐車場に車を停めると、

すぐ目の前に、日光二荒山神社の説明板を確認できます。

こちらが、その二荒山神社の入り口ですね。

見事な構え!立派ですね。

そして日光東照宮の方向に歩くと、

その日光東照宮を覆い隠すかのような”外壁”(石の壁)があります。

まず、このアングルに感動、そして驚嘆しました✨

なんとも立派な造り!!

こりゃ、外国人はもちろん、多くの観光客が訪れるわけですね〜。。

手前の石灯籠もさることながら、外壁となっている”石垣”の見事さよ!!

改めて申し上げますが、今回は世界文化遺産の遺構を楽しむと同時に、

”城”に見立てた防御施設という視点で記事を書いています。😅(悪しからず)

こちらは、日光東照宮の五重塔です。

今回はせっかく車で3時間以上かけて訪れたので、できれば東照宮の本殿も参拝したかったのですが、、

拝観料金のチケット購入待ちの行列が長すぎて、、

(料金:大人(高校生以上)1600円 小・中学生 450円)

おそらく1時間以上は待つだろうと考え、この日は参拝はあきらめました😓

やっぱりGWということもあり、絶好の行楽日和でもあったので、やむをえないですね。。

また機会ある時に訪れたいと思います。

本殿まで参拝しなくても、

周囲の社寺を見物するだけでも結構楽しめますよ✨

こちらは、冒頭のWikipediaの説明にもありました、輪王寺です。

ちなみにこの日はこの参道一帯に多くの出店が並び、そこで昼食としました。

参道の途中には、このような光景も垣間見え、

”城としての防御施設”とみた場合、十分堅固な城であるように思えました。

これもまた、

虎口(こぐち)にしか見えなくなってくるから、城跡マニアの視点には困ったものですね。。😅

虎口(こぐち)とは、、

城に攻め寄せる敵兵が容易に侵入できないよう、

各曲輪(防御スペース)に至る入り口を細く狭くしたり、

山城であれば坂道をわざと折れ曲がるようにして、敵兵の進軍速度を遅らせるようにしたもの。

また、このような立札も目にしました✨

『千人武者行列』ですって?!

こちらが、その、武者がまたがった馬の通り道のようです。

参道を車で登ってくる前、

街道に立ち並ぶ多くのお店に目を奪われ、まずは一旦そちらをぶらぶら歩いてみようと、

家族で一決し、参道を下ってゆきます。

途中、このように絢爛豪華な社殿が建ち並び、見るものの目が飽きることはありません。

清らかな川の流れに『神橋』、さらに感動!!

多くの石段を降りていき、

ようやく一般道まで出てきたところで、さらに感動体験が待っていました!

こちら、東照宮のふもと、大谷川に架かる『神橋』という、立派な橋✨

この川の水が透き通るようなアクアブルーであり、そして綺麗。

神橋の見事さとあいまって、多くの観光客がしばし足を止め、

この絶景に見入ったり、写真撮影をしていました。

それでは、この絶景を動画でご覧ください。

この見事さは、実際に現地を訪れて直接確かめるのに勝るものはないでしょう。

その『神橋』を支える鳥居のような大きな石、岩!

これだけでも、十分見応えあり、ですね。

そこから多くのお店が建ち並ぶ街道を歩いていると、、

立派な洋風の建築物に遭遇!

どうやら、旧日光市役所!らしいです。

多くのお店で食べ歩きしながら、こういった施設を見物できるなんて、

日光は贅沢ですね。。

荘厳な雰囲気のある社殿に心を奪われる。。

あえて写真撮影しませんでしたが、

街道には美味しそうなお店が多く並んでますので、

日光を訪れた際には、必ず街道もぶらぶら歩いてみてください。

さて、一通り、お店をぶら歩きしたところで街道をUターン。

また、東照宮のふもとに戻ってきました。

『世界遺産』という文字が目に飛び込んできます。

こちらは、先ほどの『神橋』のすぐ目の前にあります。

ここから日光の社寺を目指して登っていくわけですね。

さっきはチラ見だけで素通りした輪王寺を検分。

まずは『黒門』から。

う〜ん、素晴らしい、の一語に尽きる。。

多くの城跡を訪れていると、江戸時代から現存する古びた門、なんてのも目にしますが、

こういう絢爛豪華な門も、味わいがあっていいです。

続いて、こちらの文化財。

こういった文化財にはほとんど詳しくないのですが、

やっぱり重要文化財というせいか、目を惹きますね。。

こちら、輪王寺の社殿ですね。

朱色の造りが見事です。

”城の防御施設”の視点でいくと、

ここはさながら一つの曲輪(城兵の防御スペース)とでもいいましょうか。

そして日光東照宮の鳥居前に戻ってきました。

つくづく、本殿を参拝できないのが残念。。

(日帰りではなく、泊まりであれば可能でした。)

再び、石灯籠の前を通って日光二荒山神社に向かいます。

いや、何度でも言いましょう!見事だ!!

さながら、城の本丸に通ずる大手門、のような佇まい。。

ここに籠ったら、なかなか攻め寄せるのは難しそうな。。

(最も、空堀も土塁もないですけどね。。)

日光二荒山神社へ至る鳥居をくぐります。

ここもまた高さといい、見事なり。

こちらが、日光二荒山神社の各社殿です。

至る所に、重要文化財の説明板が。。

さすが、世界文化遺産に指定されるわけですね。

しばし、足を止め、趣のある社殿を眺めます。

心を洗われるようです。。

ここで面白いものを見つけました😆

『化け灯籠』

”亡霊の炎と見誤って切り付ける”なんて。。

その灯籠がこちらなのですが、、

確かに、、

この箇所に無数の刀傷のようなものが見られます。

こちらの小さな鳥居の上には多くの小石が。

そういえば、昔、聞いたことがあります。

下から小石を投げ上げて、鳥居の上に乗っかると縁起がいいとかなんとか。。

試しに家族で試したところ、息子だけが成功!!

見事、ここに小石を乗っけてました。

それでは、ここで日光二荒山神社の様子を動画でご覧ください。

この日は快晴でもあり、風も心地よく、

社殿の荘厳な雰囲気に心を奪われるのも不思議ではありません。

私は信心深い方ではありませんが、

”山に神が宿る”と言われるのも分かるような気がしました。

それではここで日光東照宮(日光二荒山神社)の検分を終えます。

”城の防御施設”という視点で見てわまりながらも、

いつの間にか、各社殿の荘厳な雰囲気に飲まれてましたね。。

さすがに世界文化遺産なだけあって、普通に観光で訪れて絶対、損はしません。

栃木に来る機会があったらぜひ一度、足を運んでみてください。

それではまた、次の記事で!

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