武蔵七党村山党の山口氏の居城~山口城(やまぐちじょう・武蔵(埼玉))
商店街に埋もれる中世の平山城。
2025年10月6日(月)。
だいぶ暑さが和らいだ10月に入ったので、
久しぶりに城攻めを再開🔥🏯
今回は、埼玉県所沢市にある山口城(やまぐちじょう)を訪れました。

◉城のジャンル
平山城(ひらやまじろ)
◉文化遺産としての見どころ
◉防御施設としての見どころ
◉アクセス
付近に専用駐車場なし
西武狭山線下山口駅から徒歩約8分
平安時代末期に、武蔵七党村山党の山口家継によって築城、
以後、代々山口氏の居城とされた平山城です。
所沢市街地ということもあり、
付近に専用の駐車場はありません。
西武狭山線の下山口駅というところが近く、徒歩10分以内で着きますでの、
鉄道の利用をおすすめします。

Googleマップを頼りに、城跡付近まで近づくと、
このように『山口城跡』という矢印版があります。

さまざまなお店が立ち並ぶ交差点に、
この山口城跡の石碑があります。
周囲を車がビュンビュン走るところですので、
検分で訪れる際は気をつけてください💦
確認できた遺構は土塁のみ。
資料によると、この山口城は”平山城(ひらやまじろ)”ということですが、、
市街地に存在している時点で、ちと疑わしく思っていました。。

ここに、山口城の歴史・沿革が詳細に記されています。
左下に、発掘当時の航空写真が紹介されています。
拡大撮影するのを忘れていましたが、、💦
これを見る限りですと、それなりに規模の広い城だったことが伺えます。

郭(くるわ:城の防御スペース)をぐるりと取り囲むように、
土塁が四周を巡っていますね。
この案内板がある位置は、この図面でいう、
ちょうど第1号土塁と第4号土塁の交点あたりになります。

現在立っている交差点がちょうど城跡の中心付近。
この図を見ると、城跡はかなりの範囲を覆っていたことが伺えます。
ですが今では、商店や民家などが多く建ち並び、
城跡の遺構を示すものは見受けられませんでした。
この近くの土塁を除いては。。

この案内板のすぐ裏手にあった土塁です。
これがおそらく、第1号土塁と思われます。

違うアングルで撮影📸
ご覧のように、『サンキ』のお店がすぐ隣にあり、
もはや城跡を示す遺構はこれらの土塁のみ。
少なくとも、私が確認できたのは、それらだけでした。

第1号土塁をふと、拡大して撮影すると、、
ご覧のように、何やら小さな石塔のようなものが確認できます。
こういうのが残されているだけでも、わずかに、歴史的建造物という認識を保てます。

第1号土塁沿いに、今度は鉄道の方に歩いていくと、
こちらの第2号土塁を確認できます。
西武狭山線の線路にちょうど沿うように、土塁が伸びています。

第2号土塁は、『サンキ』の駐車場の方までずっと伸びています。
途中、またこのような石塔を発見しました。
このような遺物がなく、案内板などもなければ、
ここがかつての城跡だったとは気づかないでしょうね。。

そのすぐ近くにも、小さな石塔を確認できました。

そして、第2号土塁が切れたと思ったところに、
またも存在感を誇示するかのように、
こちらの石塔が並んでいました。
歴史資料によると、これらの土塁の他に、
”空堀も確認できる”とありますが、
私の検分が未熟だったためか、第1号土塁と第2号土塁を確認できたのみでした。。
この地を訪れ、他の遺構を確認できた方がいらっしゃいましたら、
ご教授いただけますと幸いです。
多少の物足りなさを残しつつも、今回の検分はここまでといたします。










