孟宗竹(もうそうちく)が密生する神秘的雰囲気の城跡〜小机城(こづくえじょう・武蔵(神奈川))
無数の竹林が出迎えてくれる!
こんにちは、シンです。
2023年7月14日(金)。
本日は神奈川県横浜市港北区にある小机城(こづくえじょう・武蔵)にお邪魔します🚙
もともとこの城は関東管領上杉氏による築城とされていますが、
戦国の世でさまざまな攻防があった末、北条氏の手に渡り、
最終的には徳川家康の関東入りの際に廃城にされたようです。
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◉城のジャンル
連郭式平山城(れんかくしきひらやまじろ)
◉文化遺産としての見どころ
◉防御施設としての見どころ
◉駐車場所
近くに駐車できる場所はなし
最寄り駅:JR小机駅(徒歩10分ほど)
この城跡の付近には残念ながら駐車場はありません。
少し離れますが、有料のパーキングスペースを利用するしかないでしょう。
それか、JR小机駅から徒歩10分程度かと思いますので、鉄道を利用した方がいいかもしれません。
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Googleマップを頼りに城跡に近づくと、
「小机城址市民の森 入り口」と書かれた木柱が見えてきます。
周りは閑静な住宅街です。
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示された方向に歩いていくと、このような矢印案内まで。
分かりやすくていいですね。助かります。
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矢印に導かれるように、城跡へ近づいていきます。
前方に竹林が見えてきました。間違いなさそうです。
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いよいよ城跡へ潜入開始!
平山城ですので、それなりに傾斜があります。
(この日は少し息が切れました。。)
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いきなり前方に『ねこやひろば』という文字が出現!
『根古谷(ねこや)』とは、、
戦国当時は『寝小屋(ねこや)』と表記し、
その字の通り、城兵が城山の麓に構えた待機所、寝泊まりする場所でした。
敵兵の侵攻に対して、その待機所から城山に登って立てこもっていたようです。
あちこち城跡を訪れていると、それらの近くには、
こういった『根古谷(ねこや)』という地名が残っていることが多いです。
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こちらが小机城の縄張り図ですね。
防御陣としては本丸に二の丸、井楼や櫓があり、空堀も待ち構えています。
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少しずつ奥に登り進んでいきます。
この城跡は写真のように一帯が完全に竹林に覆われ、なんだか神秘的な雰囲気すら漂います。
この雰囲気を味わっていただくため、動画を撮影しました。ご覧ください。
登り切ったところで、前方に大きな空堀が見えます。
ここからまずは本丸の方へ。
まずは防御の主眼であった本丸へ!
空堀が見えたところで、本丸と二の丸へ向かう道が分かれていますが、
まずは本丸へ向かいます。
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分岐点からこちらの道を進んでいきます。
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また違ったアングルで撮影した空堀。
深く大きいですよね。。
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本丸の入り口らしきものが見えてきました。
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大きな門が出迎えてくれます。
ここが本丸ですね。
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門のすぐそばには、このような石碑もあり、
間違いなさそうです。
大体の城跡では『◯◯城跡』と刻まれた石碑は本丸(本郭)の箇所にあります。
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本丸の奥まで進み、反対側からこのように、先ほどの門を撮影。
広さが伝わると思います。
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と、このような立て札が、、。
「現在地が本丸跡とは断定できません。」?!
まあ、はっきり断言できるところはむしろ少ないのかもしれませんね。
『このあたりだっただろう』と推測するのも、後世の我々に残された楽しみではあります。
井楼、櫓などの防御施設を検分!
本丸にお邪魔した後は、
次の防御施設である井楼、櫓などを見て回ります。
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ここの城跡には、このように分かりやすい矢印板があります。
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城の”縄張り”について勉強になります。
そうか!二重の土塁!
先日に訪れた逆井城(さかさいじょう・茨城)でも比高二重土塁を目にしました。
北条氏得意の築城技術ですね。
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井楼へ向かうには、この道を通ります。
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この細い道の両側にも大きな土塁がありました。
二重の土塁、その一端が垣間見えます。
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と、、ここで櫓台とありますが、井楼(せいろう)ともいい、
戦国時代の初期には、のちの『天守閣』の前進だったのですね。
それでは、この櫓台の様子を動画でご覧ください。
櫓台の上から周囲を見渡した様子です。
竹林などに覆われていますが、周囲の敵味方の動静を探るには良い、
見晴らしのきく場所だったことでしょう。
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櫓台のある場所から少し横に移動して撮影した写真です。
土塁がそびえ、かなりの高さがあります。
二の丸へ!!
櫓台からの見晴らしを確かめた後は、二の丸へ向かいます。
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ここも矢印板がありますので、迷うことはありません。
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またも櫓台が!
そういえば、縄張り図にも二つの櫓台(井楼)がありましたね。
ここは二の丸を見下ろすような位置にあるので、二の丸の検分を兼ね、動画で紹介させていただきます。
ここからは二の丸の下に広がる通路を一望できます。
二の丸の防御を補完する見張り台、といえますね。
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先ほどの動画内で撮影された箇所が二の丸かと思いましたが、
実は二の丸はさらにその奥にありました。
この写真の位置がそうですね。
孟宗竹が巡らされた土塁跡
本丸、二の丸まで検分を終えました。
次に、土塁の下に広がる通路を歩いてみたいと思います。
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二の丸の奥に、下に行ける階段があります。
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下からの眺めもまた、絶景なり。。
前方には、先ほどの櫓台があった場所が。
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先ほどから何度も目に飛び込んでくる竹林は、
実は孟宗竹であることが判明!
貴重なもののようですね。。
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土塁上に横に並べられた孟宗竹。
これすら、敵兵が登るのを阻んでいるように思えます。
でも実際、たださえこれだけの竹林があったら登りにくいでしょうね。。
最後に「富士仙元」を検分して帰投
ここまでで、小机城の防御施設の検分を終えました。
最後に、少し気になっていた「富士仙元」というところに行ってみたいと思います。
![](https://i0.wp.com/transientcastle.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8134.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
実は本丸へ向かう途中、この矢印板が目に留まり、
けっこう気になっていました😅
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この道を下っていった先にあるようですが、、
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ん?もはや山の麓、というか、大きな道路に出てしまう?
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Googleマップで一度確認してみると、、
なるほど、『小机富士』というのが、おそらくそれなのでしょう。
これだと、国道466号を横断することになってしまいますが、、
![](https://i0.wp.com/transientcastle.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8139.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
どうやらその国道の下にあるトンネルを通過して、
こちらに出て来れるようです。
なるほど、目当ての場所はこの石段を登った上にあるのですね。
![](https://i0.wp.com/transientcastle.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8140.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
にしても、傾斜のキツイ石段でした。。
途中、2度くらい小休憩したでしょうか。。かなりきつかったです。。
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登り切ったところに、
ご覧のようにさらに細道が上に続いていました。
この少し盛り上がったところが「富士仙元」でしょう。
![](https://i0.wp.com/transientcastle.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8143.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
これがそうですね。
石碑にしっかり刻まれています。
昔は城跡と一体になっていたようですが、
今では第三京浜道路(466号)が貫通し、本丸跡地などと分断されてしまったようです。
残念な限り。。
とはいえ、しっかり小机城跡の検分を満喫できました。
では、またの記事で!!