扇谷上杉氏と北条氏との間で一時的に利用された軍事拠点。全周を覆う土塁跡が見事!〜深大寺城(じんだいじじょう・武蔵(東京))

2024年6月24日

城跡は、水生植物園の奥にあり!

みなさん、こんにちは、シンです。

2023年6月27日(火)。

「深大寺そば」で有名な、東京都調布市の深大寺にやってきました。

ここに深大寺城(じんだいじじょう・武蔵)があるらしいです。

まだ戦国時代が到来してまもない頃、ここに扇谷上杉氏と北条氏との間で交戦があったようです。

深大寺城(武蔵・東京都)

◉城のジャンル

連郭式平山城(れんかくしきひらやまじろ)

◉文化遺産としての見どころ

評価 :1/5。

◉防御施設としての見どころ

評価 :3/5。

◉駐車場所

公園専用の駐車場は見当たらず。。付近の公営駐車場の利用をおすすめします。

「深大寺そば」のお店が軒を並べているので、

場所はかなり特定しやすいと思いますが、、

なにしろ、城跡公園の専用駐車場が付近に見当たらなかったもので、、

しょうがなく、近くの公営駐車場に停めました(確か1時間300円くらい。。)。

深大寺城跡は、この水生植物園の奥にあります。

水生植物園の中は、このような木橋と、

ところどころに石垣のようなものが見られ、

ここもひょっとしてかつては、、という淡い期待感を抱いてしまいますが、、

真偽のほどは定かではありません。

ホント、植物園内は植物がいっぱいで(当たり前だ😑)、

その間を縫うように、このような木橋がずっと続いています。

Googleマップで「深大寺城跡」のポイントを頼りに進んでいくと、

どうやらこの奥にありそうです。

うむ、この階段を登った先にありそう。

何度も城跡を巡っていると、不思議と感覚が養われるものです。

「この先に間違いなくあるな!」という直感のようなものが働くのです。

石垣で覆われた土手のようなものが見え始め、

予想がほぼ確信に変わっていきます。

ありました!!

『深大寺城跡』の石碑ですね。

まずは『第一郭(だいいちくるわ)』から検分!

この石碑のすぐ横に、

深大寺城の縄張り図を発見しました。

この城は、ほぼ全周を土塁で囲まれており、

空堀なども確認できます。

まずは、第一郭(だいいちくるわ・本丸)から検分していきます。

それでは、その様子を動画でご覧ください。

ネット上の情報では「平城」とありましたが、

これは本格的な平山城(少なくとも丘城(おかじろ))ですね。

台地城にこの郭(くるわ)が存在してます。

さて、この縄張り図のすぐそばには櫓台(やぐらだい)もあるようです。

ここも検分します。

この縄張り図の奥にある道を登ったところですね。

この櫓台(やぐらだい)に登った上から下を眺めた様子も動画に収めました。

木々が生い茂っていて、分かりにくいところもありますが、

この櫓台(やぐらだい)のあった場所から下を眺めると、

堀や土塁の様子がよく見えます。

虎口(こぐち)を通過して『第二郭(だいにくるわ)』へ!

次に、虎口(こぐち)を挟んで、隣の第二郭(だいにくるわ)に進みます。

虎口(こぐち)とは、、

曲輪(くるわ)に設けた細い出入り口のことで、

敵兵を簡単に侵入させないよう、土塁で挟んで上から攻撃できるようにした防御施設。

山城などでは、しばしば、傾斜のきつい坂道の上に設けたり、

わざと道を折れ曲がるようにして造ったり、敵兵の進軍速度を緩める工夫も見られます。

ここが虎口(こぐち)ですね。

その先に、第二郭(だいにくるわ)が広がります。

ご覧のように、虎口(こぐち)の先、両側は土塁に囲まれ、手前に堀が見られます。

敵兵はこの虎口(こぐち)からの侵入を避けるならば、

堀を越え、土塁をよじ登らなければなりません。

このように、土塁は奥まで続いています。

後で確認しましたが、この城はホントに、、全周をこのような土塁で囲まれています。

ではここで、虎口(こぐち)から、奥の第二郭(だいにくるわ)までの様子を動画でご覧ください。

この第二郭(だいにくるわ)も、ご覧のようにかなり広いです。

そしてこの郭の内部には、

「深大寺そば」が有名な、そば畑がいくつかありました。

地元の小学生も手伝って、手入れをしているようです。

奥の方にも、さらに土塁があります。

全周を囲んでいました。

高さや傾斜が違っても、土塁は果てしなく続いています。

ぐるっと、この第二郭(だいにくるわ)を包み込むように。。

第二郭(だいにくるわ)の中には、このような石もまばらに見られました。

これは、ここに建物の柱があった場所らしく、戦国当時は武士の屋舎があったらしいです。

第二郭(だいにくるわ)の右奥にある坂道を降りて帰ります。

にしても、植物園のあちこちに見えるこのような石垣、

気になるんですよねぇ、、。

配管みたいなものが見えるから、やっぱり違うんでしょうけど、、

城跡を去る前にもう一度振り返り、、

これら竹林に覆われた台上に深大寺城があったのだなと思いを巡らし、、

城跡の周りにも見ごたえのある風景が!

さて、これで深大寺城探索を終えますが、、

城跡好きな方々には少し物足りなさを覚えるかもしれません。

このあたりは「深大寺そば」が有名ですから、

立派な門構えのそば屋さんが立ち並んでいますし、

見ごたえのある景色も待っていますよ!

この「多聞院坂」というのもそうですね。

ここは、水生植物園のほぼ真向かいにあります。

どうですか、この立派な石垣!!

なんだか、深大寺城跡よりも、こっちの方が城跡っぽく見えます。

その隣にある「不動の瀧」

ここに流れる水音も、涼やかで、心を洗われるようでした。

以上で、深大寺城の探索を終えます。

またの記事で会いましょう。ではでは!

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